LEE'S ブログ

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根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。

根管治療しても長持ちしない歯の見分け方①〜複雑な要因〜

こんにちは、李です。

今日は久しぶりに歯のお話になります。

初診でいらっしゃる患者様から『歯を残せないと言われた』『治療しても歯が長持ちしないと言われた』というお話をよくお聞きします。

そういったケースでは歯にヒビが入っていたり、その疑いがある場合が多いのですが、それ以外でも治療をしても後にひび割れが起こりやすそう、被せ物が外れやすそう、という歯はあります。

治療した歯がどれくらい長持ちするか、は全体的な歯の総量、厚み、丈、などが大きく関わると報告されています。

ヒビはないけれど、歯が薄く、丈もなくほぼ歯肉に埋もれている状態

根管治療した歯の病気(根尖性歯周炎:腫れや痛みなど根の周りの炎症の症状)が治ることと、その歯がどれだけ長持ちするかは全く別の問題なので切り離して考えなくてはいけません。

根の病気の治癒(病気が治るかどうか)はサクセスレート

歯の長もち、長生きは(抜歯になるかならないか)サバイバルレート

と文献では表現されます。

例えば、右上の小臼歯の歯肉の腫れがあり、診査結果から根尖性歯周炎と診断しました。それ以外に歯が非常に薄いことがわかりました。根尖性歯周炎の再治療の成功率は約70~80%なので、その確率で病気は治ります(サクセス)。腫れが引き、快適に噛めるようになります。けれども、その歯が薄いため、3年以内に破折してしまい抜歯となる、それはサバイブしなかったとなります。

例えば100本の根尖性歯周炎のある小臼歯の治療で 根尖性歯周炎の治癒のトータルの成功率は80%だったとしても、5年後のサバイバルレートは歯が多いグループと少ないグループでは変わってくる可能性があるということです。

歯が薄いけれども、病気も治り(サクセス)今のところサバイブしている左上1

こちらでは長いポストも外せることが多いですが、ここまで長い場合は、削る器具の長さの限界を超えているため難しいです。 歯も薄いことから、長持ちは難しいけれども、なんとかしばらく歯を使いたい、まだ抜歯はしたくない、ということで、歯根端切除術のみを行っています。 手術後1年、腫れなど不快症状もなく快適にお過ごしいただいています。

 

歯が薄いけれども、病気も治り(サクセス)今のところサバイブしている左上6

歯根端切除術後。根先端は砕けていて、折れた破片を取り除きました。 切断した断面を観察すると、やはりヒビがあります。取れる範囲で取り除きMTAセメントで修復。 歯根端切除後6ヶ月経過。 黒い影はなくなり、症状も改善。快適に使えているそうです。ヒビは残っているため長持ちできないことからクラウン治療は保険のものをお勧めしました。


歯がどれくらい薄いと、どれくらいのサバイバルレートか?を事前に予測できると、とても参考になると思います。

けれども、その検証はとても難しく、ほぼ不可能と言えます。

なぜなら、お口の環境による個人差も歯のサバイバルに関わります。

歯の厚みや量以外でサバイバルに関わる様々な要因

一番大きな要因は歯の量と言われていますが、その他の要因としては、かみ合わせた時に噛む力がどれくらいかかっているか、歯ぎしり食いしばりの習癖があるか、その歯がブリッジや入れ歯の支えの歯になっているかどうか、または歯周病で骨の支えが少ない、などが複雑に関係します。また、歯の位置も大きなポイントです。前歯なのか、小臼歯なのか、奥歯なのか、それぞれによって根の形(副根か単根か)も違いますし、噛む力のかかる方向が違います。ポストの種類、接着剤、被せ物(クラウンなのか、インレーなのか、重点なのか)なども影響があるという報告も多くあります。

このように色々な要因が影響しあって、実際にその歯が何年もつかなどは誰にもわからないのです。

ただ、ある程度の傾向がわかるだけでも、治療して保存するという選択をするのか、または抜歯を選択するのかを決める際の助けになると思います。

次回のブログ記事では、この目安についてもう少し掘り下げてお話をしていきます。

 

参考文献

Robbins JW. Restoration of the endodontically treated tooth.Dent Clin North Am. 2002 Apr;46(2):367-84.

Naumann M et al.“Ferrule Comes First. Post Is Second!” Fake News and Alternative Facts? A Systematic Review. 2018 Feb;44(2):212-219

 

London King’s Collegeの歯内療法科大学院に正式に合格

こんにちは、李です。

だいぶ暖かくなってきましたね 今日は嬉しいご報告から。

昨年条件付きでオファーをいただいたLondon King’s Collegeの歯内療法科のDistance learningの大学院に正式に合格することができました。

https://www.kcl.ac.uk/study/postgraduate/taught-courses/endodontics-msc.aspx

Part-timeの大学院ですので、クリニックを閉めることなく3年間かけて歯内療法分野の専門性をより深めながら論文執筆、学位取得と取り組むことができますまた、この大学院合格のために費やした時間、努力が報われたことが何よりも嬉しいです。2年半に及ぶTOEFL修行は本当にキツく、やっと終えることができてホッとしています。

英語の勉強やTOEFL受験、大学院の出願プロセスなどについてはまたブログで記事を書いていきたいと思っています。これから留学を目指す先生もどんどん増えると思いますので、参考になれば幸いです

 

PESCJ 関東支部会講演

こんにちは。李です。

早いもので二月ももう終わろうとしています。冬太りのせいで体に脂肪がまとわり付くので寒いけれどもジョギングを再開しましたこの歳になると体重を落とすのに時間がかかるのが辛いです

さて、2/25日曜日に私が所属するスタディーグループPESCJの関東支部会の講演会が船橋で行われ、お手伝いも兼ねて聞きに行きました。

支部会の活動内容や今後の講演情報はこちらをご覧ください

PESCJ関東支部会

関東支部会はPESCJの私の同期(PESCJ3期)の高橋宏征先生が支部長を努めていらっしゃり、他のメンバーの先生方も普段から親交の深い先生達です。また、開催された船橋は中学、高校時代にご縁があった地域で友人も住んでいてよく訪れていました。とても懐かしかったです。

講演内容はPESCJで徹底的に叩き込まれる歯内療法の基本的なコンセプトが網羅され、診査診断から歯内療法外科まで、そのエッセンスがぎゅっと凝縮され、かつ一般の先生方にわかりやすいよう症例や動画を駆使し工夫満載で演者の先生方の伝えたい気持ちが現れていました。本当に感心しました。一日でこれだけの内容を学ぶことができる講演はなかなかないと思いました。私も久しぶりに通しで講演を聞き、良い復習になりました。

会場は満席で大盛況、特に若い先生方の参加が多かったのが印象的でした。どんどん学び、日々の診療で歯を残すための根管治療の質を上げていってもらいたいと思いました。

演者の先生方、ありがとうございました

講演終了後の1ショット、リラックスしたご様子です

ロンドン滞在記②London King’s College 訪問

李です。寒い日が続きますが皆様体調は大丈夫でしょうか?

寒さに弱い私は、極寒の夜は寝るときにもニット帽をかぶります。頭が冷えると風邪を引きやすいので予防のためです。

さて、今回は前回の続きで年末年始に訪れたロンドン滞在について書いていきます。

今回の旅の目的は、昨年条件付きでオファーをいただいたLondon King’s Collegeの歯内療法科大学院のプログラムディレクターとの面談です。

私の英語は大丈夫なのかと心配と緊張で前日はそわそわしていました。

宿から歩いてLonDEC(London Dental Education Centre)のあるFranklin-Wilkins Buildingへ。

LonDEC(London Dental Education Centre)はこのビルの3階です。

1/3から実習と講義が7日間集中して行われます。

(残念ながら今年はTOEFLのスコアの決められた基準が取れないため入学に間に合いませんでした

プログラムディレクターにお会いして、プログラム内容やずっと苦労しているTOEFL、私のクリニックの治療環境などについて話しました。

またこのプログラムには主にヨーロッパやオーストラリアの歯科医の参加が多いそうで日本(アジア?)からの申し込みは私が初めてだそうです。

このガラス扉の奥の部屋で講義が行われ、実習室では各自一台のマイクロスコープを使用して実習が行われていました。

実習は日本のハンズオンセミナーでもおなじみの光景です。

7日間のハンズオンコースと講義が終わると、各自地元や自国に戻り症例提出、オンラインの講義受講、論文抄読&リタラチャーレビューなどの課題をこなしていきます。開業している私のような歯科医にとってとてもありがたいDistance Learning Programです。

歯内療法科以外にも色々なコースがあります。

興味のある方はHPを見てみてください

https://www.kcl.ac.uk/study/faculties/dental-institute/distance-learning.aspx

実習風景を見学した私は仕事が恋しくなってしまい、早く日本に帰り、仕事をスタートしたくなってしまいました

最後に日本からのお土産でヨックモックのシガールと銀座あけぼの甘エビ揚げ餅を渡し、喜んでいただきました

余談ですが、私はこの二つのお菓子が大好きです、シガールは日本を代表するお菓子だと思います。

銀座あけぼのの甘エビ揚げ餅も本当に美味しいのでえびせん好きな方にはオススメです

甘エビ揚げ餅(銀座あけぼの)

https://item.rakuten.co.jp/akebono/c/0000000332/

ロンドンの明け方、綺麗です(Waterloo橋の上から撮影)

ロンドン滞在記①早朝散策とBOROUGH MARKET

李です。

2018年1月も後半に入りましたが本年もどうぞよろしくお願いいたします

さて、年末年始の休暇を利用して昨年条件付きでオファーを頂いたロンドンのKing’s college大学院に見学と面接に行ってきましたので、その様子をしばらくブログでお伝えして行きます。

今回私はKing’s collegeのデンタルスクールがあるWaterlooというエリアに滞在しました。年末年始のロンドンはほぼ滞在中ずっと曇りで、日本同様の寒さと、滞在した場所がテムズ川の近くだったこともあり、風がとても強かったです。

そして日が昇るのが遅く、時差ぼけのせいで朝6:00に目覚め、外に散歩に行ってもまだ真っ暗で7:30頃になってようやく明るくなり始めるのです。

ロンドン到着日の翌朝5:30に目覚めてしまいました。6:30まで待って散策に出かけることに。

まだ全然夜な感じの7:10頃

7:40くらいでこのくらい明るくなります

やることがないので、大学の建物を見に行きました。

King’s CollegeのWaterlooCampus、このエリアにいくつかビルがあります。

場所を確認し安心したので、そのまま歩いていける距離のBOROUGH MARKET という市場にコーヒーを求めて向かいました。

(ホリデシ〜シーズンのため、コーヒーショップも8:30までオープンしていませんでした

このマーケットは野菜、魚介、お肉、果物、パン、チーズ、スイーツなど、色々売っていて観光客も多いですがとても楽しいです。ロンドンに行かれる際にはオススメしたい場所の一つです。

BOROUGH MARKET

http://boroughmarket.org.uk/

別日に訪れた時のBOROUGH MARKETの写真です。

入り口

生牡蠣とスパークリングワイン専門の屋台があり、とても食べたかったのですが、面接を控えお腹を壊したら嫌なので我慢しました

ここです

魚屋さんでは巨大な鍋でパエリヤが!!

チーズ屋さんもたくさんありました

結局この日はマーケットでコーヒーとシナモンロールを買って歩きながらの朝食としました。

シナモンロールがとても美味しかったですが、ロンドンはとても物価が高く感じました。

スタバのシナモンロールの半分サイズで2ポンドです。¥350円くらいです。次回もロンドン滞在記の続きを書いていきますね。

 

LEE’S DENTAL BLOGを2018年もよろしくお願いいたします。

毎年恒例芝の増上寺で初詣。ここに来ると芝浦時代を思い出します中央区に移っても増上寺にお参りに来ると初心にかえれるので今でもここに初詣にきています。

 

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