LEE'S ブログ

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根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。

年末のご挨拶と2018年に向けて

今年も始まってからあっという間に終わってしまいました。毎年1年を振り返ってブログを書いていますが、毎回1年が早いと書いてます。間違いなく年々加速しています。

今年は本当にブログの更新頻度が減ってしまいましたありがたいことに診療が忙しく、昔のように空いた時間にブログを更新、などという時間が取れなくなっています。

また、今年は所属するスタディーグループPESCJの認定医の更新試験があり、その準備のためかなりの時間を費やしました。本当に疲れますが一つのトピックを掘り下げて勉強する機会がなかなかないので、良い勉強になり、いろいろなインスピレーションも湧いてきます。

勉強すればするほど、歯内療法と言う分野(根管治療の学問的な呼び名、英語だとEndodonticsです、ちなみに根管治療は英語でroot canal treatment です。)が本当に大好きで夢中になれることを再認識します。私にとってこの仕事は天職と言えると思います。

ここのところの超多忙のもう一つの要因は英語の勉強のためです。2年前から本格的にアカデミックイングリッシュを勉強しています。というのは、イギリスのLondon King’s College の大学院受験のためです。私は歯科医師免許取得後、すぐに大学院に行き博士号を取得しましたが、今度は自分の大好きなEndodonticsの分野で再度学位取得にチャレンジしたいためです。

そうはいってもクリニックをたたんで留学するなんてことはできないので、いろいろ調べ、日本で仕事をしながら大学院に通える遠隔授業などを行うDistance learning のスタイルを提供しているLondon King’s college のEndodontic MSc というコースを見つけました。

出願するためにはTOEFLという英語の試験の厳しい合格基準をクリアしなければいけません。このTOEFL、アメリカに留学される方達はほぼ間違いなくみなさん経験があると思いますが、本当に大変というか、きついです。2年前から勉強を開始していますが点数を上げていくのが本当に困難極まります。フルタイムで働きながら、老化した40代の脳で記憶力が低下する中の勉強でなかなか成果が上がらず2年もかかっています。

今年になってやっと90代のスコアを獲得できていましたので、今年の8月、念願かなって大学院の合格オファーをいただきました。ただし条件があって、11月末までに細かい基準をクリアしないといけません。その細かい基準とは、トータルのスコアが基準を上回っていても、TOEFLのテストのそぞれのセクションについても細かい基準があり、それが一つでも外れるとダメなのです。とても厳しい基準です。(不得意分野と得意分野がありますので、、、)

私は期限までに組み合わせの基準が突破できずに、合格はしたものの実際の入学は延期となってしまいました、、、、、とても残念ですが面接と見学にこのお正月休みを使ってロンドンに行ってきます。1年延期になった分、より英語力をつけようと気持ちを切り替えてまた頑張る思いです。

そんなこんなであっという間の1年でしたが、LEE’S DENTAL CLINICは2018年からはより根管治療と予防に特化したクリニックになります。開院当初から根管治療後の精密なクラウン治療なども力を入れて行っていましたが、より専門分野にフォーカスして行く予定です。

もちろん、これまで当院でクラウン治療を行った方のフォローアップは引き続き行っていきますのでご安心ください。

今年も多くの患者様にご来院いただき、心から感謝申し上げます。そして厳しい要求に耐えてよく働いてくれるスタッフ、また、いつも素晴らしいお仕事で感動させてくれるアビリタデンタルラボラトリーの今井さん、勉強会でお世話になっている先生方、本当に感謝を述べるとキリがありません。また2018年もよろしくお願いいたします!!

日本橋高島屋の別館は2018年にオープンです。ただいま工事真っ最中です。

 

 

カンボジア歯科医院見学とボランティア活動

こんにちは、李です。

昨日が年内最後の診療が終了となり、やっとブログ更新の時間が取れています。前回ブログ更新からまただいぶ時間が経ってしまいました、、、

さて、11月に開業前に勤務していた(医)海星会グループのカンボジアにオープンしたクリニックを見学に行き、ボランティア活動を行いました。

元上司の川本先生の念願の海外進出のクリニックで、ずっと訪問してみたいと思っていました。オープンは3年前でしたがなかなか機会がなく今回やっと(現地二泊とかなり弾丸でしたが)訪問できました。

デンリッシュアジア

クリニックHP: http://www.dc-denricheasia.com/

Facebook ページ: https://www.facebook.com/Denriche-Asia-Dental-Clinic-441940349273002/

私の元上司、川本真先生はスケールが大きくとてもユニークな方で、そのパワーはいろんな意味で超人的です。超ご多忙な中、カンボジア滞在中いろいろアテンドしてくださり、時間を割いていただきました。この場を借りて再度お礼を申し上げます。ありがとうございます!!

さて、肝心のクリニックですが、プノンペンの近代的な超高層タワーの中にあります。

Vattanac Capital Tower です。

クリニック内部は和のテイストを取り入れたとても綺麗なクリニックです。

待合室で元ボスの川本先生と(現地の人と間違うほどの色黒さです)

天井が高く壁一面窓の診療室

各診療室は全て完全個室でドアに桜、椿、など日本のお花の名前がついています。

院内技工所もあり申し分のない環境です。

治療設備、器具などは日本と同レベルです。治療費は全て自由診療ですが、日本の自由診療の価格よりも低い設定です。

多数歯のインプラント治療が必要な方などは、プノンペンの旅行費を差し引いても日本でやるよりお安くなります。医師は日本の医師で経験があるので設備、器具なども同レベルですし、分院が日本にあるのでトラブル時も対応可能と思いますから、あえてプノンペンに治療に行くのも良さそうです。

現地では日本より時間の感覚がかなりルーズだったり(ノーショーもよくあるとのこと!!)と文化の違いも多く、大変なことも多そうでしたが、常に新しいことに挑戦し数々の困難を乗り越えてきている川本先生なので心配はしていません。

休憩室では大量のパッションフルーツをいただき、カンボジアのスタッフと交流し楽しく過ごしました。皆さまありがとうございます!!

メコン川リバーサイドの風景です

ひろしまハウスというボランティア施設で現地の子供達の歯科検診と歯磨き指導のボランティアを行いました。

カンボジアの地元の人たちが受けられる歯科医療では、虫歯で歯が痛くなると根管治療なんていう選択肢はなく、すぐに抜いてしまいます。なので予防で虫歯にならない方法を子供の時から啓蒙していくことが非常に重要だと感じました。

 

深い虫歯の治療〜神経を保存する生活歯髄療法〜

 

昨日から私が勤務医の時にお世話になった元上司の先生のカンボジアの歯科医院と診療を視察にきています。日本やアメリカ、カナダなど、先進国の歯科医療はよく理解していますが、開発途上国の歯科医療は初めてです。滞在中は現地で歯科医としてのボランティア活動も行う予定です。また帰国後にブログでご報告したいと思います。

 

さて、前置きが長くなりましたが神経に近い、深い大きな虫歯の治療法、生活歯髄療法について今日は書いていこうと思います。以前にも生活歯髄療法についてはブログで記事を書いていますが、9月に札幌のAE(Academy of Endodontics)での認定医更新試験のための発表で生活歯髄療法をテーマに選び、新たに80近くの関連論文を読み、新しい知識をアップデートすることができましたので、このブログで数回に分けてこのテーマを取り上げていこうと思います。

*記事の最後に参考文献を載せておきますので、ご興味のある方はどうぞ。

生活歯髄療法にも種類がありますが、今日ご紹介する生活歯髄療法は神経を露出させない方法で、日本の歯科の教科書だと間接覆髄法などと言われます。

 

間接覆髄法とは

治療の流れは基本的には深い虫歯を削りとった表面にお薬を置いてその上から詰める、というものです。神経に近い深い部分に置く薬剤は水酸化カルシウム製剤を使用することが古くから一般的でゴールドスタンダードといえるでしょう。その上の詰め物はレジンやアマルガム、グラスアイオノマーセメント、酸化亜鉛ユージノールセメントなど様々なものが使われます。

これだけ聞くと非常にシンプルな虫歯治療で簡単に聞こえますが、これがなかなか奥が深いのです。それはなぜかというと、事前に診断が難しい神経の生命力が治療の成功に大きく関わるからです。

 

ドックベストセメント、3mixの治療って?

患者様から、ドックベストセメント、とか3mix とかそういった治療法について聞かれることが多くあります。

ドックベストセメントも3mixも、治療の流れは基本的には深い虫歯を削った表面にお薬を置いてその上から詰める、というものなので間接覆髄法と言えます。

深い虫歯、神経に近い虫歯の治療法でそういうものを使うと神経が助かると誤解している患者様がほとんどで、そして歯科医の先生も誤解している方が多いようにお思います。

深い神経の虫歯の治療が成功するかどうかは、もともとの神経の健康度合いと、虫歯を削った穴をいかにきっちりと封鎖できるかどうかに関わっています。ドックベストセメント、3mix,などを使ったから助かるわけではありません。

神経が生き延びれるかどうかは、その神経がどれだけ健康かによります

神経が健康であればあるほど、適切な治療をすれば、ドックベストセメントや3mixなど行わなくても助かります。最近では、従来から使われている水酸化カルシウム製剤すらも必要ないかもしれない、というリサーチも出てきています。(参考文献10)

ここで重要なのは神経の健康度合い(生命力とでもわかりやすく言いましょう)と、適切な封鎖です。

神経の生命力/炎症の度合い

虫歯が深ければ深いほど、虫歯菌の影響で神経に炎症が起こります。神経が不健康になり、生命力が弱まっていくイメージです。この神経の不健康度合い(歯髄炎の度合い)が、治療の成功に関わる第一のキーポイントです。

歯髄炎が進むと神経の生命力が弱まり、治療で虫歯を取り除いても、生命力が回復できない場合があります。

歯髄炎にも様々な状態、初期〜重度のステージががあります、

初期から重度に進むペースも虫歯の環境やお口の状況などで個人差があるといえるでしょう。

健康な神経、または軽い歯髄炎程度は神経を残す治療が成功しやすいです。

神経の生命力が弱ってしまった原因は虫歯(細菌の刺激です)。

細菌刺激で神経に炎症が起こります、そして神経がまだ元気なうちは炎症の原因を取り除いてあげれば(虫歯を取り除くこと)、自己治癒します。

 

中程度、重度の歯髄炎になってる場合は、よりアグレッシブな生活歯髄療法または神経を取る治療が必要となることが多いです。

重度の歯髄炎になると、そもそも神経の生命力が弱くなっているので、健康な状態に回復できず、ドックベストセメントも3mixももちろん効果はありません。

 

↓神経の炎症の度合いをイラストで表すと、こういうイメージです

(濃く赤い部分が炎症の範囲です)

 

使う薬、セメントよりも確実な封鎖が重要

確実な封鎖というのは虫歯の穴を外界からシャットアウトするようにきっちり詰めることです。原因を取り除いたとしても、虫歯を削った穴の封鎖がしっかりできていなと、詰め物の隙間から、刺激がいきますし、細菌の栄養となる唾液などが入り込みさらに細菌が増え、活動しやすい環境になり、神経の炎症が持続します。

 

あえて神経に近い部分の虫歯を取らない治療法

虫歯は全て取り切らないと、神経の炎症は治らない、治療後も中でどんどん進んでしまう。そう考えている歯科医はとても多いと思います。大学でもそう教わりますし、わたしもこれまでそう思っていました。

今回、このテーマのために論文をいろいろと読み、欧米でのカリオロジーという予防歯科の分野や小児歯科の分野では昔の考えと大きく変わってきていて、神経に近い虫歯で、神経の生命力が健康な場合は一番深いところの虫歯を取り切ら無い、ということが主流になってきていることに驚きました。

虫歯を取り切らないことのメリット

神経に近い部分の虫歯、そこをとると神経に穴が開いてしまうような、そこを刺激することでより神経にダメージを与えてしまうような、深い部分、ここはあえて虫歯を取らず(刺激せず、神経に穴が空くのを防ぐためです)残した状態で、穴をしっかり封鎖すると、中の細菌数が減り細菌の活動が止まり、虫歯の進行が止まると数多くの研究で証明されています。(参考文献4,5,6,8)

神経が健康だと、残った活動停止した虫歯菌の緩やかな刺激で第3象牙質という、新しい歯が神経の内側からできます。

これが元気な神経の防御反応なのです。

以前は水酸化カルシウムの効能でこの第三象牙質ができると考えられていましたが、現在は神経または象牙質の細胞(象牙芽細胞)が、進行停止した虫歯のゆるやかな細菌に刺激されて、こういった防御能を発揮すると考えられています。

***ただしこれは弱った生命力の弱い神経では起こりません。神経が健康だからこそ起こる防御反応です。***

 

Selective carious tissue removal

2015年に12の国(北米、南米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア)から21人のカリオロジーの専門家が集まりInternational Caries Consensus Collaboration(ICCC)が開催され、神経に近い虫歯はあえて虫歯を取り切らないということでコンセンサスが得られています。

また、この方法はいろいろな名前で呼ばれていましたが、Selective carious tissue removal という呼び方に統一されました。

訳すと『選択的な虫歯除去』 という感じです。

逆に完全に取り切る方法はNonselective carious tissue removal 『非選択的な虫歯除去』で, 浅い虫歯、中程度の虫歯に適応されます。

*記事の最後に参考文献を載せておきますので、ご興味のある方はどうぞ。

Selective carious tissue removal はもっと歯科医の間で認識されて来れば大人の虫歯の治療でも需要が増えてくると思います。神経が温存できれば難しい根管治療も必要ないですから。

 

↓AE発表時に作ったSelective carious tissue removal のスライドを以下に貼り付けます。

 

参考文献

  1. Frencken J. E., Innes N. P. T,  Schwendicke F. Managing Carious Lesions: Why Do We Need Consensus on Terminology and Clinical Recommendations on Carious Tissue Removal? Adv Dent Res. 2016;28(2):46-8.
  2.  Innes NPT, Frencken JE, Bjørndal L, Maltz MManton DJRicketts DVan Landuyt KBanerjee ACampus GDoméjean SFontana MLeal SLo EMachiulskiene VSchulte ASplieth CZandona ASchwendicke F. Managing carious lesions: consensus recommendations on terminology. Adv Dent Res. 2016;28(2):49-57.
  3. Schwendicke F, Frencken JF, Bjørndal L, Maltz MManton DJRicketts DVan Landuyt KBanerjee ACampus GDoméjean SFontana MLeal SLo EMachiulskiene VSchulte ASplieth CZandona AFInnes NP. Managing carious lesions: consensus recommendations on carious tissue removal. Adv Dent Res. 2016;28(2):58-67.
  4. KingJ JB, Crawford JJLindahl RL. Indirect pulp capping:A bacteriologic study of deep carious dentine in human teeth. Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 1965;20(5):663-9
  5. Handelman, S. L., Washburn, F., & Wopperer, P.  Two-year report of sealant effect on bacteria in dental caries. J Am Dent Assoc., 1976;93(5):967–970.
  6. Bjørndal L, Larsen T, Thylstrup A. A clinical and microbiological study of deep carious lesions during stepwise excavation using long treatment intervals. Caries Res. 1997;31(6):411-417.
  7. Ricketts DN, Kidd EA, Innes N, Clarkson J. Complete or ultraconservative removal of decayed tissue in unfilled teeth. Cochrane Database Syst Rev. 2006;19(3):CD003808.
  8. Mertz-Fairhurst EJ, Curtis JW Jr, Ergle JW, Rueggeberg FA, Adair SM. Ultraconservative and cariostatic sealed restorations: results at year 10. J Am Dent Assoc. 1998;129(1):55-66.
  9. Schwendicke F, Dörfer CE, Paris S.Incomplete caries removal: a systematic review and meta-analysis. J Dent Res. 2013;92(4):306–314.
  10. MA Pereira et al. No additional benefit of using a calcium hydroxide liner during stepwise caries removal. J Am Dent Assoc. 2017;148(6):369–376.

PESCJ 東北支部の発足記念講演

こんにちは。李です。

今日の記事はこのブログを読んでくださっている歯科医の先生方に向けて書いています。

週末に私が所属する根管治療、歯内療法の専門医のためのスタディーグループ PESCJ (Penn Endo Study Club in Japan) の東北支部の発足記念講演を聴きに青森に行ってきました。

 

 

PESCJは今年から日本全国に支部会を設立し、各地域で一般の歯科医の先生に向けたセミナーを行っています。

関西支部、九州支部、関東支部、東北支部があります。

各地域で開業されているPESCJのメンバーの先生たちが講演を行います。

 

今回私は支部の講演をはじめて聞きましたが、

ペンエンドで学ぶ内容の基本のエッセンスを、1日でぎゅっと凝縮して学べる、とても内容の濃いものだと思いました。

 

ベースとなるコンセプト:診査、診断、無菌的処置の重要性、

そして実際のテクニックにまつわるテーマ: 根管形成、洗浄、充填

そして最後には外科的歯内療法まで、と全て網羅されています。

そして何よりも、

各演者の先生方が一般歯科の先生に向けなるべくわかりやすいように、内容、スライドを工夫しています。

コンセプトを裏付ける、超重要論文をわかりやすく図や写真で解説し、

ラバーダムの実際のかけ方、ストレートラインアクセスの行い方、など写真や動画を使って解説していました。

 

ペンエンドに興味があるけど敷居が高い、また根管治療が苦手、わからない、どう勉強したらわからない、などの先生方には是非オススメです。

今後も日本全国で行っていく予定です。

今後のスケジュール、申し込みは以下の各支部会HPでご確認ください。

 

PESCJ東北

http://pescj-tohoku.org/data/%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/

PESCJ関東

http://pescj-kantou.org/index/

PESCJ関西

http://pescj-kansai.org/seminar/

PESCJ九州

http://pescj-kyushu.org/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/

 

 私も時々参加する予定です。

ご興味ある方は是非!!

 

↓青森といえばねぶた祭り(新青森駅内)

↓会場だったアスパムの展望台からの景色、小さく北海道が見えるそうです(なんとなく見えるような見えないような、、、)

根管治療をしないで歯根端切除術のみ行うケース〜長いポストで除去が難しい場合に〜

 

皆様こんにちは。すっかり寒くなりましたね。

今日は生活歯髄療法のお話に入る前に、歯根端切除術についてもう少し書きたいと思います。

 

根管治療を行わずに歯根端切除術だけを行う場合

 

歯根端切除術は、通常の根管治療で病気が治らなかった場合に行う手術法です。

あくまで病気の原因は根管の内部の細菌感染ですから、根管治療を行わずに手術のみ行うことは病気の原因の感染源を残すことになりますし、ひび割れの見落としなどもありえます。

 

ですので、通常は行いません。

 

では、どういう時に行うのか?当院では二つのパターンがあります。

 

以下にご説明していきます。

①コア、ポストが長く太く、除去するのが難しい

または物理的に不可能、外すことにリスクがある場合

前歯などでよくあるケースです。過去の治療でメタルコアのポスト部が極端に長く、除去が難しい場合、

削る道具の長さにも限界があるため、物理的に届かずはずすことが不可能な場合、

歯が薄く、今後長持ちしなさそうな歯で腫れや痛みなど症状があり、抜歯はまだしたくなくて延命的な処置ご希望の場合などに

根管治療は行わずに歯根端切除術のみ行う場合があります。

 

症例でご説明していきます

 

下のレントゲンの患者様は長く太いメタルポストが装着されていて、歯肉に腫れ痛みがありました。

前歯なので、抜歯をすると隣の健康な天然の歯を削りブリッジにするか、インプラント治療となります。

まだお若い患者様でしたので、使えるうちは自分の歯を使いたいと強くご希望されていました。

ポストが長すぎて除去が難しいこと、うまく外せたとしても歯が薄すぎて長持ちしない場合は、トータルの治療費用対効果が悪すぎることなどをご説明し、

歯根端手術のみを行うプランとなりました。

 

初診時のレントゲン写真

 

歯根端切除術後

術後1年経過観察時

腫れ、痛みの症状も改善、病気は治癒して問題なく歯を使えています。

こういったケースでは、根の中に感染源が残るというデメリットよりも、クラウンやコアを外すことのデメリット、リスクの方が大きいと考えます。

そして、歯肉に腫れや痛みなどの明らかな不快症状があってなんとかしたい、けれども抜歯はまだしたくない、という場合に適しています。

 

②患者様の強いご希望で、被せ物を壊したくない場合

当院では、患者様の強いご希望があっても、その歯がしっかりした歯で長持ちしそうであれば被せ物を外して根管治療をオススメすることが多いです。

なぜなら再発した時のリスクを考慮するからです。

それでも、セラミック治療を行ったばかりでどうしても外したくない という強いご希望がある場合には、後の根の病気の再発のリスクをご納得いただいた上で歯根端切除術だけを行います。

 

こういったケースでは、患者様にとっては根の中に感染源が残り病気が再発することのリスク回避よりも、クラウンを壊さないことの方がプライオリティが高いと考えます。

 

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ご予約

診療時間: 10:00~13:00 / 14:30~18:00
9:00~15:00(水曜日)

※時間外診療ご希望の場合料金別途にて承っております。
※休診日はカレンダーをご確認ください。

根管治療、自由診療専門歯科医院
リーズデンタルクリニック

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