LEE'S ブログ
根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)
追記:多くのブログ記事の執筆当時からだいぶ時間が経過しております。最新の研究をもとにした現在の見解や治療のトレンドなどをアップデートできておりませんので、記事によっては当時の見解から変化している場合もあります。(2022.12.28)
皆様こんにちは。李です。毎日本当に暑いですね
芝浦から日本橋に移転して早くも半年以上が過ぎました。今年の夏は日本橋でのはじめての夏ですが日本橋は地下通路が発達していて日の当たる道を歩かなくて良いところが嬉しいです。
芝浦の時は田町駅からクリニックまで、ほとんど日陰が無かったのです
さて、今日のブログ記事では根管治療における一般的なリスクである『ファイル破折』『リーマー破折』についてご説明していこうと思います。
根管治療の初診ではこういった治療におけるリスクについて必ずご説明しているのですが、思い返してみるとこのブログで、今までリスクについて説明したことがありませんでした。… 続きを読む
こんにちは。李です。
前回のブログで根管治療に使用する器具の徹底的な衛生管理の重要性についてお話しました。
今日は引き続き滅菌や消毒に関してお話していこうと思います。
患者様にとっては、殺菌、消毒という言葉は聞き慣れていると思いますが滅菌という言葉はあまり耳にしたことがないのではないでしょうか?
前回のブログ記事で滅菌と消毒の違いについて少し触れてましたが再度おさらいをすると
滅菌とは全ての微生物を完全に死滅させる状態で、消毒は有害な微生物を除去無毒化すること(Wikipediaより)です。つまり消毒では完全に細菌がいない状態とは言えないのです。
では、… 続きを読む
根管治療専門医と聞いて、具体的に何が違うと思われますか?
マイクロスコープを使っている、
保険外治療でおこなっている、
ラバーダムを使用して治療している、
特殊な器具を使っている、
はい、もちろんこれらは全て、根管治療専門医がおこなっている内容です。
しかしながら、専門医がこだわるポイントは他にもあります。むしろ、根管治療の専門医だからこだわるポイントです。
それは、根管治療で使用する器具の衛生管理についてです。
(治療の診査方法なども専門医ならではの方法がありますが、これはまた別のブログ記事にしていますのでご覧ください)
https://leesdentalclinic.com/category/%E6%A0%B9%E7%AE%A1%E6%B2%BB%E7%99%82/%E6%A0%B9%E7%AE%A1%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E8%A8%BA%E6%9F%BB/… 続きを読む
こんにちは。李です。
先日 ECJ (Endodontic Cecter of Jpan) http://www.ecj.or.jp/ のコラムの執筆依頼を受け、根管の石灰化についての記事を書かせていただきました。
根管の石灰化とはどういうことなのか?
根管が石灰化していると治療する上で何が問題なのか?
石灰化した根管の治療法は?
などをまとめています。
ECJのコラムは以下をクリックしてください
『歯の根管が石灰化してあかない』とはどういうことなのでしょうか?
根っこがあかない、根っこが閉じてしまってるから治療ができない、難しいと担当医に言われ、専門医を受診される患者様も多くいらっしゃいます。… 続きを読む
皆様こんにちは。李です。
昨年から共著で携わらせていただいていた『歯牙破折の分類・診査・診断・マネージメント』という本がデンタルダイヤモンド社より出版されましたので
お知らせいたします。
コチラです
http://www.dental-diamond.co.jp/item/614
歯の破折という切り口で文献ベースでまとめた本はこれがはじめてとのことで、歯学書のランキングでは現在第2位ということで、とても嬉しいです。
(歯科の専門書は一般の本屋さんに置いてあることはまずないので、一般の方は目にする機会はほぼないと思いますが)
私が担当した第3章は水平性歯牙破折といって、外傷(転んでぶつけたなど)が原因で起こる破折です。… 続きを読む