LEE'S ブログ
根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。
お知らせ
LEE’S ブログ の進化型『LEE’S ACDEMY』4/3開講!!:新しい記事、これまでの記事の内容のアップデートバージョンはもちろんのこと、新しく楽しい試みをたくさん行う予定です。
前歯の根管治療で仮歯が必要なことは多いです。
例えば、前歯の差し歯の治療、セラミックの治療で根管治療が必要な時。そんな時は治療中は仮歯で過ごすことになります。
仮歯って、見た目がどんなだろう? 治療中に取れやすかったりしないかな? 食事は普通にしていいの?前歯のことだけに不安だとおもいます。
治療に入る前に仮歯の治療の詳細を知っていただくことで、少しご安心いただこうと思います。
仮歯の見た目
治療がスタートする前に仮歯をプロの技工士さんに作製してもらいます。
なるべく見た目に違和感がないような形と色にしてもらいます。
とはいえ、仮歯の素材はプラスチック、天然の歯や、セラミックの歯と比べると質感や色調が違います。色をピッタリ合わせるのは難しいです。当院の仮歯はこのような感じになります。… 続きを読む
根管治療にかかる回数が気になっている方へ、現在、当院ではご希望の患者様には根管治療を一回で終わるような集中治療も行っております。
通院のために電車に何度も乗りたくない。
突然二回目の治療にいけなくなるのが心配、という声が多いためです。
ただし、その分治療時間は長くなります。お口を開けている時間が長く疲れる場合は、ラバーダムをした状態で口を閉じて休んでいただきます。
またラバーダムの脇からストローでお水を飲むことも可能です。
トイレにも途中行くこともできます。
根管治療を一回で終わらせても、二回に分けて行っても根管治療の成功率に統計的に差がないことは複数の研究(Evidence… 続きを読む
皆様こんにちは、院長の李です。
長いことブログを更新していないうちに、年末になってしまいました
今年も全力で駆け抜けた1年となりました。
さて、久しぶりのブログ更新でお話する内容は
当院の根管治療では必須アイテムである根管を削る器具、Ni-Tiロータリーファイルについてです。
この器具は弾性があるためカーブした根管の治療も歯を削りすぎることなく可能にしてくれる、画期的な器具です。
このような感じでカーブします。
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この器具が開発されるまでは歯科医は手用ファイルでゴシゴシと上下運動で根管を削るしか方法がありませんでした。
そんな便利なNi-Tiロータリーファイルですが、実は折れやすいという欠点があります。… 続きを読む
皆様こんにちは。
生活歯髄療法の話をしばらく続けていきたいと思います。
神経に近い深い虫歯の治療、成功するか否かは神経の健康度合いと治療でぴっちり封鎖ができるかどうかがキモです。
歯の神経が健康かどうか、また歯の神経が死んでるかどうか、などを実際どのように診断するのか?
ということについて今日は書いていきたいと思います。
まず結論から申しますと、
歯の神経の生死を確実に知ることは実際に神経を見ないと不可能です。
神経が生きている、ということは神経に血のめぐりがあるかどうかです。
出血があると生きいるとわかるし、完全に死にきっていると出血しません。
実際に歯の神経を見るとは、歯を削って神経を露出させることになります。… 続きを読む
今日は生活歯髄療法についてもう少し書いていきたいと思います。
巷で有名なドックベストセメントや3-Mixを使った深い虫歯の治療も生活歯髄療法といえます。
神経を助けたくてドックベストセメントの治療を受けたのだけれども治療が失敗し、結局神経は助からなかった、ということで神経を取る処置のためにリーズデンタルクリニックに来院される患者様がいらっしゃいます。
お話を聞くとドックベストセメントや3-Mixはそれ自体を使うことで、深い虫歯に侵された神経が助かると勘違いされていることがほとんどです。
けれどもそうではありません。薬剤だけで効果があるならドックベストセメントの治療は失敗しないはずです。… 続きを読む