LEE'S ブログ
根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。
お知らせ
LEE’S ブログ の進化型『LEE’S ACDEMY』4/3開講!!:新しい記事、これまでの記事の内容のアップデートバージョンはもちろんのこと、新しく楽しい試みをたくさん行う予定です。
こんにちは。李です。さて、ずっと続けてきた根管治療と抗生物質シリーズも今日で4回目、最終回です。
この根管治療と抗生物質シリーズをブログにすることになったきっかけは、
『セフェム系のフロモックスよりも、マクロライド系のジスロマックの方が効くような臨床感があるけど、どうしてなのか?』という疑問でした。
この疑問に対して、得られた回答をご紹介していきますね。2つあります。
(今回も参考文献はASHRAF F. FOUAD『Are antibiotics effective for endodontic pain? An evidence-based review. 』Endodontic… 続きを読む
皆様こんにちは!李です。昨日とはうってかわって真冬の寒さですね
雪との予報ですが、ちらちらと降ってきましたね。とても寒いので風邪に注意してくださいね。
さて、HPリニューアル後、はじめての根管治療の記事です。
引き続き、根管治療と抗生物質についてお話を進めていきますね。
パート①、②では、根管治療の痛みには、根管治療によって細菌を取り除くことと、炎症の過程で発生するケミカルメディエーターにダイレクトに働きかける鎮痛剤の組み合わせが一番良いとお話ししました。
ただ、抗生物質を服用するべきときも、確かにあります。
それは、感染が全身に広がろうとしている兆候があるとき… 続きを読む
今日は前回の『抗生物質と根管治療』の続きをお届けいたします。このテーマ、ご好評いただいているようで嬉しいです。皆様興味のあるトピックなのでしょうね
本編に入る前に重要なお知らせです
『根管治療と抗生物質』のブログ記事は4部作となっております。
必ず②③はセットでお読みください。根管治療で抗生物質の服用が必要な場合もあり③で解説しています
根管治療と抗生物質③〜抗生物質を服用するタイミング〜
それでは本日のテーマ『根管治療と抗生物質②〜抗生物質で根の病気はなおるのか?』に入ります。
根管治療と抗生物質の関係を以下の参考文献を元に解説していきます。
皆様こんにちは。李です。
さて、新年はじめての根管治療のトピックは『根管治療と抗生物質』です。
このテーマは前から掘り下げてみたいと思っていたものでした。
自分でも疑問に思うことがいろいろあったから、なのです。
根管治療で抗生物質の服用が必要な場合ってどういうときでしょう?
痛いとき?痛みが激しいとき?腫れている時?膿が出ているとき?
私の疑問点は、痛み止めだけで効く場合と、抗生物質も飲まなければいけない場合、どうやって判断すれば良いのか?
その明確な基準ってあるのかな?
また、抗生物質にも種類があります。私の個人的な使用感としてはセフェム系のフロモックスなどよりもマクロライド系のクラリスやジスロマックの抗生物質の方が効きやすいのですが、それはなんでなんだろう??… 続きを読む