根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。

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根管治療で使用する器具は確実な滅菌が必要です

こんにちは。李です。

前回のブログで根管治療に使用する器具の徹底的な衛生管理の重要性についてお話しました。

今日は引き続き滅菌や消毒に関してお話していこうと思います。

患者様にとっては、殺菌、消毒という言葉は聞き慣れていると思いますが滅菌という言葉はあまり耳にしたことがないのではないでしょうか?

前回のブログ記事で滅菌と消毒の違いについて少し触れてましたが再度おさらいをすると

滅菌とは全ての微生物を完全に死滅させる状態で、消毒は有害な微生物を除去無毒化すること(Wikipediaより)です。つまり消毒では完全に細菌がいない状態とは言えないのです。

 

では、歯の治療で滅菌の器具を使わないといけないのはどうどういう時でしょう?

ここで、スポルディング(E.H.Spaulding)の分類をご紹介します。

医療器具を使用目的と使用部位に対する感染の危険度に応じて医療器材を3つのカテゴリーに分類し、適切な消毒・滅菌方法を示したものです。

以下 http://shop.saraya.com/hygiene/category/kigu_eisei.html より引用

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この表でクリティカルと分類される、通常無菌の組織や血管に挿入されるものという定義に根管治療のターゲットである根管が当てはまります。

特に神経を取る処置(抜髄処置)は無菌の組織なので細心の注意が必要です。再治療の場合でも、器具操作で根尖(根の先端)からの長さをはかる作業があり、

その際に治療器具が根っこ穴を通り越すことがあります(穿通といいます)。根の周りの組織には血管がありますので、再治療の場合にも細心の注意が必要なのです

滅菌済みの根管治療前の器具たち

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歯科の治療はお口の中で行われますが、お口の中の粘膜は出血もしやすく、もともと歯肉に炎症があったりすると少し触れただけでも血が出ます。

このように歯肉炎の状態では、ちょっとふれただけで出血します

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根管治療の器具だけでなく、歯を削る器具や、超音波スケーラー、その他もろもろの器具もお口の中の粘膜に触れますので

徹底的な滅菌管理が必要なのですが、日本の歯科医療の現場ではその意識が低いように感じます。

以前マスコミに取り上げられて問題になった、66%の歯科医院で歯科用タービンの使い回しの問題を見ても意識の低さが伺えます

日本の保険医療制度のもとではコストなどいろいろな問題があるとは思いますが、安心して医療が受けられないのは非常に残念なことですよね

この問題も私が保険診療を行わない理由の一つなのです。

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