LEE'S ブログ

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根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。

日本橋はお祭りです

こんにちは。李です。

昨日、今日、明日、と日本橋はお祭りです。

昨日の夕方、通りがさわがしく、窓を開けて見てみるとお神輿が通っていました。

写真を撮りに行ってみました。

何のお祭りなのか調べてみると、どやら山王祭というお祭りのようです。

 

詳しくはこちら

http://www.28kai.jp/festival/sannou.html

 

お神輿を担いで移動中の日本橋の皆さん

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日本橋高島屋の入り口でも、わっしょい、わしょいとやっていました。

 

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表から見たところ、なかなか楽しい雰囲気が漂っていました

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youtube 動画もありました。

 

 

今日も診療中に、外からピーヒャラ、ドンドン、とお祭り気分が盛り上がる音が

大音量で聞こえてきます

どうやら明日の日曜日が本番のようです。

もっと賑やかになりそうです

根管治療で歯にひびがあっても歯を残せるケース

こんにちは。今日は歯にひびがあっても歯を残すことができるケースをご紹介します。

初診時のカウンセリングでは、必ず全員の患者様にご説明していますが、歯にひびがある場合、ひびの位置や深さによっては歯を残せないことが多いです。

歯を残せないひびと、歯を残せるひび、どう判断していくかを症例でご紹介していきます。

 

 

歯を残すことができる場合のひび

 

下の写真の赤い矢印の部分を見てくだい。

縦に青い筋が見えるでしょうか?これは歯のひびを染め出した状態です。 

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この歯のひび、赤い矢印で囲まれた範囲内で終わっています。

この場合、ひびをすべて削って取り除いても、その下にはまだ十分に歯(歯の根の部分)が残ります。

 

ひびを削る前と削った後を、以下に比較してみます。

 

ひびを削り取る前の状態。→部分の縦の線がひびです。

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ひびを削り取った後(→部分)、ひびを取り除いても歯はしっかり残っています。

 

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歯の構造は大きく分けて歯の頭の部分(歯冠:歯肉より上の部分、お口の中に並んでいるいわゆる歯です)と歯の根っこ(歯根:歯肉より下の部分、歯肉に埋まっているので、通常は目でみえません)から成り立っています。

下のレントゲン写真で、赤線部分が歯の頭(歯冠)、青線部分が歯の根っこ(歯根)です。

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今回の症例でひびが入っている位置は歯冠にとどまっています。

歯の上の部分(歯肉より上または歯肉より、2,3mm下くらいまでの位置)にあるひびは、削り取ってしまうことができるので、根管治療をおこない歯を保存することができます。

けれども、ひびがもっと深く歯の根っこの方まで進んでいる場合は、ひびをとることができません。

ひびをとると、歯の根が一部なくなりますので、歯そのものの構造が破壊されてしまいます。

ですので、歯の根の深い位置に発生しているひびは保存することができないのです。

 

歯を抜きたくないからといって、ひびを残したまま根管治療をしても病気は治りません。

なぜなら、ひびが細菌の通り道になるため、根管治療で根の中を殺菌しても、ひびから常に細菌が流入してしまいます。

 

歯をのこせるかどうか、根管治療ができるかどうか、はひびの位置や深さによる、ということがわかっていただけたでしょうか?

レントゲン検査やCTの検査でひびの存在や位置の確認を100%正確におこなうことはできません。

多くの場合は、確認するための治療が必要となります。

マイクロスコープを使用する歯根端切除術と肉眼での歯根端切除術の違い〜その2〜

こんにちは、李です。

前回に続き、マイクロスコープを使用しておこなう歯根端切除術について解説をしていきます。

マイクロスコープを使用した歯根端切除術では、病気の原因である感染源のチェックを必ず行うこと、

そして、そのことが肉眼でおこなう歯根端切除術との大きな違いであり、成功率の差につながっていることを前回の記事でお話しさせていただきました。

 

マイクロスコープを使用した歯根端切除術は、マイクロスコープや専用の特殊な器具を使います。また手術のためのトレーニングをある程度積まないと行うことができません。

また、アシスタントの動きも非常に重要です。歯科医もアシスタントもしっかりトレーニングを積んだ上で行わないと、手術がうまくいきません。

前回は根の切断面の観察のところまでお話ししましたので、今日はその続きを解説いたします。

 

切断した根の断面を染め出しながら感染源の確認をおこないます

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根管治療で詰めたゴム素材の充填材を取り除きます(逆根管形成)。専用の超音波の器具でおこないながら、感染源が残っている場合は一緒に取り除きますます。

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逆根管形成が終わったあとも染め出しをおこない、青く染まる部分が(感染源)のこっていないか、念入りに確認します。

 

 

 

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逆根管形成をした穴に、MTAセメントを詰めます。

 

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MTAセメントが開発される前は、別のお薬が使用されていました。MTAセメントは封鎖性がよい(簡単な言葉で言うと傷口の密閉度が高い)、生体親和性が高い(簡単な言葉で言うと、接する細胞と仲良くできる)ため、

こういった歯根端切除術や、パーフォレーションリペア(根の中にあいた穴の修復)などに非常に適しているお薬です。ですので、現在マイクロスコープを使用した歯根端切除術では通常、MTAセメントやその次の世代のバイオセラミック系のお薬が使用されることがほとんどです。

 

さて、以上がマイクロスコープを使用した歯根端切除術のおおまかな流れです。全てマイクロスコープを使用し、拡大した視野でおこないます。

何度も繰り返しますが、マイクロスコープを使用することで、感染源が残っていないかを何度も入念に確認します。

感染源が残っていると治らないので、この確認はとても大切なのです。

けれども肉眼での手術ではこれが難しいのです。

 

リーズデンタルクリニックで歯根端切除術を受けた患者様は口を揃えてスッキリした!とおっしゃいます。

手術と聞くと怖いので、最初はみなさんやろうかどうしようかを迷っていらっしゃいますが、実際に手術を受けてみると思ったほど大変ではなかったし、

本当にスッキリして、以前感じていた重い感じや、ドクドクと拍動する感じが全くなくなったと言っていただけるのがまた嬉しいところです

手術を受けるか迷っていらっしゃる方は、どうぞご相談ください

 

 

 

マイクロスコープを使用する歯根端切除術と肉眼での歯根端切除術の違いは?

こんにちは。李です。

今年に入り、マイクロスコープを使った歯根端切除術をおこなう頻度が多くなっています。

4月におこなった3名の患者様の手術のうち2名の患者様は以前に他の歯科医院でも手術をおこなっていらっしゃいました。

そして1名の方は今年の1月に手術をおこなったにもかかわらず、一ヶ月後に症状が再発しています。

当院で手術をおこなう患者様の中には、以前に一度、歯根端切除術(Micro Apical Surgery)を受けている方が多いのです。

ただし、それはマイクロスコープを使った歯根端切除術ではありません。

 

当院のHPの歯根端切除術のページでご説明しているように、 肉眼での歯根端切除術は59%、 マイクロスコープを使った歯根端切除術は94%の成功率と報告されています。(Setzer FC et al. 2010)

マイクロスコープを使用する手術方法の方がはるかに成功率が高いのです。

 

どうして、通常の手術は成功率が低いのでしょうか?

歯根端切除術は、根管治療でなおらなかった根っこの病気を治すための次のステップで、名前の通り根っこの先(歯根端)を切り取ります。

根の先に、根管治療で殺菌が届かない部分が多いので、根の先端を切ることでその部分を根こそぎ取り去るイメージです。

けれども、切っただけでは本当に感染部分が全てとれたかどうか、わかりません。

切った後に、その断面を観察して、感染源の取り残しをチェックしないといけないのです。

根の中の感染が病気のそもそもの原因なので、切った後にも感染源が残っていた場合は、病気は治りません。

 

以前のブログで説明に使用した、根の断面の写真です。

黄色矢印のところが感染源の部分です。せっかく手術をして根っこを切断しても、確認をするとこういう部分が残っていることが多々あります。

切っただけでは治らない、原因の一つです。

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根の断面を観察し、感染の取り残しがないか確認することは、手術の成功に関わる非常に大切なステップなのです。

 

では、どうやって観察するのでしょうか?

根の断面の観察は肉眼では不可能です。

顕微鏡を使用し、拡大した状態で観察する、直接見えないところは、顕微鏡手術専用のマイクロミラー(直径3~5mmくらいの大きさです)を使用して観察するのです。

 

真ん中が普通の歯科用ミラーでで、両脇のものがマイクロミラーです。比較すると大きさの違いをわかっていただけると思います

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また、観察する前にはしっかりと止血をしないといけません。

止血ができていないと血が滲んできちんと観察することができません

 

下の写真は、当院でのマイクロスコープを使った歯根端切除術(Micro Apical Surgery)で、感染がのこっていないかをチェックしている様子です。

止血をした後に、感染部分が残っていないかを確認するため、染め出しをおこないます。

 

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染め出しをおこない、根の断面を確認すると、ひびがが染まってきました。このひびが残っている限り、病気はなおりません。

肉眼でのの歯根端切除術では、こういった観察は不可能ですので、治らない原因を見落とすことになります。

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このようにひびが見つかる場合はひびがなくなるまで、根を削っては染めて確認、を繰り返します。

根っこはどんどん短くなりますので、削ることにも限度があります。それでもひびがなくならない場合は、最終的には助からない(つまり抜歯)ということになります。

 

こちらはマイクロミラーを使って切断面を確認しているところです。上の写真と比べてみてください、根の断面にひびはなく問題ない状態です。

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このように、マイクロスコープを使用した歯根端切除術では、病気の原因である感染源のチェックを必ず行います。

この手術方法は、マイクロスコープや専用の特殊な器具を使います。また手術のためのトレーニングをある程度積まないと行うことができません。

また、アシスタントの動きも非常に重要です。歯科医もアシスタントもしっかりトレーニングを積んだ上で行わないと、手術がうまくいかないのです

 

同じ手術でも患者様にとっては、何が違うのかはわからないことが多いとおもいます。

次回も、この後の引き続きの処置をご説明しながら、マイクロスコープを使用した歯根端切除術と肉眼での歯根端切除術の違いについて、なるべく分かりやすくご説明していこうと思います

 

PESCJ同期との再会と米国歯内療法学会(AAE2016)参加報告

こんにちは、李です。

4月6日〜4月9日にサンフランシスコで開催された米国歯内療法学会(AAE)2016に参加してきました。

 

サンフランシスコといえばアルカトラズ? 記念撮影用と思われますが、会場内のこの場所で写真を撮ってる人はいませんでした

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今回で5回目の参加となり、時の流れを感じます

レジストレーションのブース

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プログラムはAppになっているものをiphoneで見ていました、会場でくばられる小さな冊子は今回ほとんど使用しませんでした。

 

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さて、今回の学会で一番良かったこと、それは根管治療、歯内療法の専門医グループ(PESCJ同期で現在留学中の松浦先生に現地で再会し、同じく同期の山本先生、神戸先生と集まり、久しぶりにゆっくりと食事をしながらいろいろ語り合うことができたことです。普段はお会いしてもなかなかゆっくり話す時間がないので、久しぶりに、とても有意義かつ楽しい時間を過ごしました。

 

記念写真、私を除いて3名の同期の先生を以下にご紹介します

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左手前:神戸良先生:PESCJ認定医&インストラクター 京都市 RYO DENTAL CLINIC 院長

左奥:山本信一先生:PESCJ認定医 宝塚市 山本歯科クリニック 院長

右手前:松浦顯先生:PESCJ認定医、福岡市 まつうら精密歯科医院 旧院長、現在南カリフォルニア大学歯学部歯内療法科大学院留学中ですがもうすぐ帰国されて福岡で根管治療専門クリニックを開院予定です

 

5年前に一緒にPESCJで根管治療について学んで以来、各先生方はそれぞれに研鑽をつまれ、違う環境で活躍されています。いろいろ情報交換をしたり今後についてのお話をしたり、とても楽しかったです。5年前、はじめてAAEに参加した時の思い出話から、5年経過した現在の状況、そしてこれからを振り返る大切な時間となりました。皆さん、根管治療に対する情熱は変わらずですが、年をとったせいか健康管理についての話題も多かったです。

同期はいいものだな〜と改めて感じました

松浦先生が帰国したら、今回学会に参加されていない同期の全員でお帰りなさい会をやりましょう、ということで、私が幹事をかってでました

 

さて、肝心の学会についてですが、今回は事前に申し込んでいた有料の講義とワークショップが目玉でした。

治療に関しての講義も例年通りたくさんありますが、

とくに目新しいものはなかったです。

 

申し込んだ有料の講義は論文の読み方についてのワークショップでした。

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毎年多くの論文が出る中で、信頼性の高いものの見分け方、自分が治療をしていて疑問に思ったことを調べる時に、どういうキーワードで調べるのが効果的か、など、なかなかきちんとした形で教わることができないようなことを、基本的なことからわかりやすく教えてくれる内容でした。

 

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論文に書いてある、などと言われると、なんでも信じてしまいそうですが、その論文の信頼性は研究デザインによるところが大きいのです。ですので、何かを調べたくて論文を検索し、情報を得ようとする時、その論文の研究デザインに注意を払うことが大切で、読むに価する論文を選別しないといけないということを強調していました。3時間半のワークショップでしたので、その他にもいろいろなことを教わりながら、隣の先生とペアになり問題を解くような実習タイプのものでした。

参加していたのは6名程度と少人数で、自己紹介をさせられ、緊張する場面もありました

年配の先生が多かったのが意外でしたが、年齢があがっても積極的に学ぼうという姿勢に敬服しました

今後論文を読む時や、何かを調べる時にはここで教わったことを頭に入れておこなうと、効率的に調べることができそうです

 

 

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