LEE’S コラムでは文献に基づいた情報と当院の見解を記事形式で発信しています。

歯内療法専門歯科医院での根管治療と一般歯科での治療と何が違うの?

歯内療法専門歯科医院での根管治療と一般歯科での治療と何が違うの?

はじめて歯内療法専門医の治療を勧められた方は疑問に思うと思います。最近では保険で行う一般歯科の根管治療でもマイクロスコープやラバーダムを使用しているところも珍しくありません。

歯内療法専門歯科医院での根管治療と一般歯科での治療と何が違うのか?

設備、器具など治療環境はもちろんのこと、一番大きな違いは専門的な知識、技術、経験に裏打ちされた治療です。

例えば、欧米の歯内療法専門医の治療は治療プロトコル(治療の流れ、歯や根管の削り方、削る量、度合い、治療する器具や薬剤の濃度、作用させる時間など)や治療方針にある程度の一貫性があり、専門医であれば基本的にはスタンダードからかけ離れた治療を提供することはないと言えます。これは欧米では国が制定する専門医制度があり、専門医になるためには専門医になるための特別プログラムや大学院を卒業し認定される必要があります。教育内容は、欧米の歯内療法学会のガイドラインや科学的エビデンスがベースになっており、大学ごとの細かい違いはあれど、治療のコアの部分には一貫性があります。

一方、日本には現状では欧米のような専門医制度と教育制度はなく、治療方針のガイドラインなども欧米ほど確立されておらず(または存在しない)、したがって治療方針の根拠が偏っていたり、経験則のみに裏付けられる我流の治療になりやすいのが現状です。ですので、治療の成功やその後の歯の寿命が治療を行った担当医の治療次第で大きく左右されます。さらには、欧米の専門医のスタンダードと比べてだいぶ変わった治療方法が当たり前のように行われていることも少なくありません。それが正しければいいのですが、概ねエビデンスに乏しく、どこのガイドラインでも推奨されていない治療法だったりします(ひび割れの根っこの再接着の治療や、ドックベストセメントを使用した治療などがその例です)。

欧米の歯内療法専門医は歯内療法領域の治療しか行わず、一般歯科医から難しい治療を依頼される立場になります。日本ではこういった紹介制度が普及していないことから、一般歯科での治療が難しくうまくいかない場合、専門医に依頼するという選択肢が患者さんに提示されず、治療回数だけが長引き、最悪は抜歯という結末に行きつことも少なくありません。

米国歯内療法学会(American Association of Endodontists) のガイドラインはこちらから参照できます。

ヨーロッパ歯内療法学会(European Society of Endodontology) のガイドラインはこちらから参照できます。

当院院長はイギリス King’s College London Dental Instituteの歯内療法科大学院を卒業し、歯内療法学で修士号(MSc in Endodontics)を取得しており歯内療法領域の深い知識と開院以来15年の実績で経験が豊富です。

初回根管治療、再根管治療ともに、なるべく歯を弱めない歯根破折が将来起こりにくい根管治療を実践しています。

この記事が役に立ったら、SNSでシェアしてください!

歯内療法専門歯科医院
リーズデンタルクリニック

東京都中央区日本橋3-8-10 島崎ビル2階
call 03-6262-1045
治療中は折り返しになる可能性がございますがご了承ください
予約のお申し込みはオンライン予約からお願いします

診療時間: 平日・土曜10:00~17:00

木曜、日曜、祝日休
学会出席や研修のため、その他不定休あり

expand_less トップ
calendar_month オンライン予約