LEE'S ブログ
根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。
お知らせ
LEE’S ブログ の進化型『LEE’S ACDEMY』4/3開講!!:新しい記事、これまでの記事の内容のアップデートバージョンはもちろんのこと、新しく楽しい試みをたくさん行う予定です。
PESCJ同期との再会と米国歯内療法学会(AAE2016)参加報告
こんにちは、李です。
4月6日〜4月9日にサンフランシスコで開催された米国歯内療法学会(AAE)2016に参加してきました。
サンフランシスコといえばアルカトラズ? 記念撮影用と思われますが、会場内のこの場所で写真を撮ってる人はいませんでした
今回で5回目の参加となり、時の流れを感じます
レジストレーションのブース
プログラムはAppになっているものをiphoneで見ていました、会場でくばられる小さな冊子は今回ほとんど使用しませんでした。
さて、今回の学会で一番良かったこと、それは根管治療、歯内療法の専門医グループ(PESCJ)の同期で現在留学中の松浦先生に現地で再会し、同じく同期の山本先生、神戸先生と集まり、久しぶりにゆっくりと食事をしながらいろいろ語り合うことができたことです。普段はお会いしてもなかなかゆっくり話す時間がないので、久しぶりに、とても有意義かつ楽しい時間を過ごしました。
記念写真、私を除いて3名の同期の先生を以下にご紹介します
左手前:神戸良先生:PESCJ認定医&インストラクター 京都市 RYO DENTAL CLINIC 院長
左奥:山本信一先生:PESCJ認定医 宝塚市 山本歯科クリニック 院長
右手前:松浦顯先生:PESCJ認定医、福岡市 まつうら精密歯科医院 旧院長、現在南カリフォルニア大学歯学部歯内療法科大学院留学中ですがもうすぐ帰国されて福岡で根管治療専門クリニックを開院予定です
5年前に一緒にPESCJで根管治療について学んで以来、各先生方はそれぞれに研鑽をつまれ、違う環境で活躍されています。いろいろ情報交換をしたり今後についてのお話をしたり、とても楽しかったです。5年前、はじめてAAEに参加した時の思い出話から、5年経過した現在の状況、そしてこれからを振り返る大切な時間となりました。皆さん、根管治療に対する情熱は変わらずですが、年をとったせいか健康管理についての話題も多かったです。
同期はいいものだな〜と改めて感じました
松浦先生が帰国したら、今回学会に参加されていない同期の全員でお帰りなさい会をやりましょう、ということで、私が幹事をかってでました
さて、肝心の学会についてですが、今回は事前に申し込んでいた有料の講義とワークショップが目玉でした。
治療に関しての講義も例年通りたくさんありますが、
とくに目新しいものはなかったです。
申し込んだ有料の講義は論文の読み方についてのワークショップでした。
毎年多くの論文が出る中で、信頼性の高いものの見分け方、自分が治療をしていて疑問に思ったことを調べる時に、どういうキーワードで調べるのが効果的か、など、なかなかきちんとした形で教わることができないようなことを、基本的なことからわかりやすく教えてくれる内容でした。
論文に書いてある、などと言われると、なんでも信じてしまいそうですが、その論文の信頼性は研究デザインによるところが大きいのです。ですので、何かを調べたくて論文を検索し、情報を得ようとする時、その論文の研究デザインに注意を払うことが大切で、読むに価する論文を選別しないといけないということを強調していました。3時間半のワークショップでしたので、その他にもいろいろなことを教わりながら、隣の先生とペアになり問題を解くような実習タイプのものでした。
参加していたのは6名程度と少人数で、自己紹介をさせられ、緊張する場面もありました
年配の先生が多かったのが意外でしたが、年齢があがっても積極的に学ぼうという姿勢に敬服しました
今後論文を読む時や、何かを調べる時にはここで教わったことを頭に入れておこなうと、効率的に調べることができそうです