LEE'S ブログ

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根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。

AAE(米国歯内療法学会)2014報告②/学会内容編

こんにちは。李です。

前回のAAE報告パート1に続き早速パート2をアップします。

今回のワシントンD.C.でのAAEのannual meetingは二年ぶりのアメリカ本土(去年はハワイのため)での開催ということで、規模がかなり大きくなるだろうと言われていました。

 

レジストレーション、展示付近の様子。

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実際タイムテーブルを見てみると盛りだくさんの演題でした。

聞きたいレクチャーがたくさんあって、どれを聞くか迷います。

常に同時進行で10〜15種類以上の講演がおこなわれています。

 

事前に聞きたいレクチャーをチェックして、どれにするかを絞ります。

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人気なのはもちろん大御所のレクチャーです。大御所のレクチャーは大きな会場でおこなわれますが、それでも立ち見がでるほど!

 

会場の広さの目安。実際はもっと広いです。

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このように、それぞれの会場の前でその日のタイムスケジュールの立て看板がおいてあります。

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私にとって、この日の二大目玉はDr. Kimのレクチャーと超有名な教科書、根管治療専門医のバイブル的なPathway of the pulp の著者、Dr. Hargreavesのレクチャーです。

 

今回の学会報告②ではDr. Hargreavesのレクチャーについてご報告しますね。

(キム先生のは③でご報告します)

Dr. Hargreavesは正統派のアメリカ紳士という風貌です。レクチャーの内容はここ数年もっとも熱い再生(regeneration)です。

 

去年のリスボンのヨーロッパ歯内療法学会(ESE)でも一番注目されるトピックでしたが、そこからさらに一歩進んでいてました!

ESE2013での再生のレクチャーの内容はこちらでどうぞ

 

この神経の再生に関する報告は、今までは根未完成歯という、大人の歯がまだ成長しきっていなくて、根の先端が大きく開いている歯に限局して適応された症例報告だけでしたが、今回は根が完全に完成した歯に適応して、どこまで可能性があるかを語っていました。

 

根未完成歯とはこういうことです

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(Trope M. JOE 2008より)

 

 

歯の神経(実際には神経様組織)の再生の術式の理論を考えると根が完成した歯には適応は無理なんじゃないかというのが今までの考えでしたが、その概念を覆す試みがおこなわれています。どうやってやるのかという、まだ完全な術式は詳しく語られませんでしたが(over instrumentationをするらしいのですが)、最終的には再根管治療歯にも適応できる可能性を探っていて、びっくりでした

 

 

今回の学会の講演で何度か耳にした言葉が(私の好きなTrope先生も)、『最高の根管充填剤は生活歯髄(生きている神経)』です。すでに神経を失った根管治療歯にも神経の再生ができるかもしれないとなると。。。。どれだけ多くの患者様が救われる事か!夢のようですね

 

現在までのregenerationについてかなり詳しくまとめたレビュー論文をご紹介します。興味のある方はどうぞ。(注:今回の学会で話されていた根完成歯に関しての記述この時点ではありません

An update on clinical regenerative endodontics. ANIBAL DIOGENES, MICHAEL A. HENRY, FABRICIO B. TEIXEIRA & KENNETH M. HARGREAVES. Endodontic Topics 2013

休憩時間には毎回のお楽しみの展示コーナーへ。

製品情報やサンプルをゲット出来る機会です。学会の合間の息抜きにぶらぶらして、今回は外科の器具の縫合用器具カストロビージョを1本$320を$270に負けてもらい、購入しました。

毎度おなじみの展示会場の雰囲気です。

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この日(学会初日)の夜は恒例のキム先生のディナーパーティーにPESCJのメンバーをご招待いただいてました。

私が着席したテーブルでは北京大学で根管治療専門医をしている中国人女性の二人と一緒で、たくさんお話をしました。

北京大学でも根管治療は必ずラバーダム防湿をおこなうそうです(当たり前ですが)。

日本ではほとんどの歯科医院でラバーダムをかけていないと話したら、ものすごくびっくりしていました

また同じテーブルに座っていた、ペン大出身と思われるおじいさんの歯科医で、ニューヨーカーの別荘地と言われる、ハンプトンというところで開業しているDr. Navisともお話しました。

私のクリニックは日本の政府の保険を取り扱っていませんが、アメリカでは民間の保険が主流です。ただし、Dr.Navisのクリニックでは民間の保険すらも扱っていないそうです。

民間の保険のカバー範囲でも、十分な根管治療ができないそうです。

国や状況が違っても、同じようなスタイルの医院をやっているのが、面白かったです。

 

パーティーの名札。パーティー後はペンのメンバーでバーでお疲れさま会です(どれだけ飲むのでしょう)このオレンジの液体はムーンライトというアメリカのビールです。フルーティーで美味しかったです。。

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長い一日が終わりましたが、学会はまだまだ続きます。

次回パート③では、さらに学会の内容をレポートしていきますね!

では今日はこのへんで終わりにします

 

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