LEE'S ブログ
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根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。
米国歯内療法学会2015 シアトル学会報告③Dr. Riccuciと記念写真
前回に引き続き、学会の報告③をお届けします
学会最終日の土曜日、この日は朝8;30からDr. Riccuchiのレクチャーです。時差ぼけで起きれるか不安でしたが、このDr. Riccuchiのレクチャーははずせない!ということで頑張っておきて学会会場へ。
はじめて参加した4年前のAAEでDr. Riccuchiのレクチャーを聞き逃してから、今回がやっとのチャンスでした。絶対に聞き逃せません。
Dr. RiccuchiはEndodontist (歯内療法専門医)の中では本当に有名な先生です。組織切片で病態に関してゆるぎない、素晴らしい勉強になる論文をたくさん書いていらっしゃり、私たちPESCJのメンバーは本当に多くのことを学んでいます(特にコンセプトに関して)。
Dr. Riccuchiはイタリアの開業医でご自分のクリニックに研究用のラボを持っていらっしゃるとのことです。
私たちが普段向き合っている炎症という病気に関して、組織像から考察することは本当に説得力があります。そこに病気があるということの一番の証拠になるのです。レントゲンやCT、症状などから炎症が起こっていることを予想することが診断する、ということですが、本当にそこで炎症がおこっっているかどうかの確証は、組織像で炎症に関わる細胞が存在するかどうかです。ただ、組織切片を観察するにはほとんど歯を抜歯しての観察になります。
なのでこういった根尖生歯周炎(根っこの病気)や歯髄炎(神経の炎症)の組織像を見て勉強できることはとても勉強になります。
Dr. Riccuchiとは、レクチャー前に時間があり一緒に写真を撮ってもらえました!(ミーハーと言われようが、うれしいです)
週末ははPESCJの6期の修了パーティーと、7期生の第1回目でした。 7期生はこれからDr. Riccuchi論文でコンセプトをしっかり学んでいかれることでしょう。
(論文が長いのでちょっと大変だと思いますが、この論文を担当される先生以外も全員がちゃんと読むことをおすすめします)
最後に、4回目のAAE、かなりゆとりをもって楽しむことができました。(時差ぼけ以外は)
毎回アメリカから帰るともっと英語を頑張らないと、と思います。去年より、今年、今年より、来年、と上達できるように頑張ります