LEE'S ブログ
根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。
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LEE’S ブログ の進化型『LEE’S ACDEMY』4/3開講!!:新しい記事、これまでの記事の内容のアップデートバージョンはもちろんのこと、新しく楽しい試みをたくさん行う予定です。
根管治療で歯が薄くなる?〜レントゲンでの見分け方〜
今日は、根管治療の初診でいらっしゃる患者様がよく心配されている『根管治療で歯が薄くなる』という問題について、記事を書きたいと思います。
『根管治療をすると歯が薄くなるから、不安です』『根管治療ですでに歯が薄くなっていてると言われた』などとかかりつけの歯科医院で言われて不安になられている患者様が多い様です。
『いったい私の歯はどれほど薄くなっているのか?不安です』ということを訴える方が多いです。
今日はまずご自身の歯が薄くなっているかどうかを、どうやって判断していくかをお話ししていこうと思います。
方法は二つ、レントゲン検査と直接目で見る。です。
レントゲン検査ではどういうところで歯の厚みを見ていくのでしょうか?
以下に、根管治療した2本の前歯を比較してみましょう。
下のレントゲン写真で矢印の部分が歯の厚みです。(青→)と(赤→)を比較すると、(赤→)の方が歯が薄くなっているのがわかります。
このように、レントゲン写真から事前に歯の厚みを予測することができます。
根の中が感染している根管治療や再根管治療を行う場合には、根の中の細菌や細菌感染している部分(つまり虫歯になっているところ)はしっかり取り除く必要があります。そうでないと、根っこの病気を治すことができない、または再発につながります。
ですので、根管治療をすると歯が薄くなる、というのは感染してしまっている歯では起こり得ることです。病気が再発するたびに治療を何度も繰り返すと、治療の度に歯が削られて薄くなることもまた事実です。
リーズデンタルクリニックでは、根管治療の初診でお越しの患者様には、かならず現在の歯の薄さ、歯の厚みをご説明しております。現段階ですでに歯が薄い場合は、根管治療をおこなうことでさらに歯が薄くなる可能性と、また歯が薄くなることによって起こるリスクをご説明しています。
次回は視診(見た目)で歯が薄くなっていることを見るポイントをご説明してきます