LEE'S ブログ

LEE'S ブログ

根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。

米国歯内療法学会に行ってきます!

こんにちは!李です。
前回の3周年のブログのおかげか、大勢の方にお祝いのコメントをいただきました。
ありがとうございました

クリニックをスタートした当初は今の状況が想像もつきませんでした。
5周年の時もいい意味で想像がつかないような状況になっているように、頑張りたいと思いま〜す

さて、明日4/15(月)から4/22(月)までハワイでの米国歯内療法学会に参加するために休診となります。
患者様にはご迷惑をおかけします。

昨年はボストンで開催され、そのときの様子はブログでも紹介しました。
ご興味あるかたはこちらをご覧下さい。

http://leesdentalclinic.blog55.fc2.com/blog-entry-70.html

昨年は日本からの先生はあまり見かけませんでしたが、今年は学会がハワイで開催されるので、日本からも多くの歯科医の先生方が参加されるようです。
ハワイとなると近いしなじみがあるので、皆さん楽しみにされていることでしょう。
私も去年とはちがって、学会の合間に何をしようかな〜、などといろいろ考えています。

まず最初にしたいことは、
海をみながらの早朝ジョギングです。
そして、朝食でパンケーキを食べにいくこと、
それからサンセットをみながらのディーナー、
地元の生ビールを飲みながらFried Calamari(イカをあげたやつ、これがうんまいんですをつまむこと。これです。(これは去年Bostonで食べたやつ)
IMG_0760_convert_20130414155532.jpg

それから、アメリカならではのステーキを食べること。
ハレクラニホテルのコナコーヒーを買って帰ってくること、
などなどです。
これだけ読んでると、何しにハワイにいくんだ!!っと突っ込まれてしまいそうですが、もちろんメインは学会参加、朝から夕方まできっちり参加し、お目当てのレクチャーをしっかり聞いて参ります
また、去年と同じく業者さんの展示ブースでお役立ち器具をみつけてきたいとも思っております。

ここのところ、忙しいひびが続き仕事一色の生活でしたので、ハワイでは学会の合間にほんの少しだけ、ゆったり時間を楽しもうかと考えています。
今日の夜旅立ちます。

帰りましたら学会報告のブログをお楽しみに〜

LEE'S DENTAL CLINIC3周年を迎えました!!

皆様こんにちは。
本日4月2日、LEE’S DENTAL CLINICは3周年を迎えることになります
診療ユニット1台のみの自由診療専門歯科医院としてなんの縁もないこの芝浦に、周囲の反対を押し切って、情熱と勢いだけで開院してから丸3年です。無事に3年目を迎えられるとは、当時は想像もつきませんでした。

いろいろな方々に支えられたおかげだと思います。今日は感謝の気持ちを述べさせてください

ものすごく沢山の歯科医院の中から当院を選んで治療をうけてくださった患者様、おひとりおひとりを全て覚えております(とくに開院1年目にきてくださった患者様は、当時なんの実績も、評判もないオープンしたてのこのクリニックによくきてくださったなと、常々思っております)。
本当にありがとうございます。

ブログを読んでくださっている皆様、いつも小難しい長文を読んでくださってありがとうございます。
たまにコメントなどありますと、張り合いがあり嬉しいです。

それから、いつも一緒に働いている衛生士の後藤さん、開院時からずっとお仕事をお願いしている技工士の今井さん3人のチームワークでLEE’S DENTAL CLININCの診療は成り立っております。このチームのおかげです。ありがとうございます。

辛い時、落ち込んだ時にいつも話を聞いてくれて励ましてくれている、家族、友人やもと同僚、鳥取のK先生に、感謝です。本当にとても支えになっております。ありがとうございます。

そして私が所属する根管治療のスタディーグループPenn Endo Study Club in Japanhttp://www.pescj.org/の先生方、いつもご指導いただきありがとうございます。現在LEE’S DENTAL CLINICで日々行っている治療の大半は、ここで学んだ事です。
そして一緒に研鑽している仲間の先生方、とても刺激になり一番のモチベーションUPのもとになります。
これからもよろしくお願いいたします。

朝から嬉しいサプライズでお祝いのお花をいただきました。
皆さんLEE’S カラーを良くご存知で、みんな同系色

はな3_convert_20130402121705

5周年も無事に迎えることができるよう、今後も120%のエネルギーで頑張ります。
これからもLEE’S DENTAL CLINICをよろしくお願いいたします。

李 光純

●歯の神経を残す治療〜生活歯髄療法③治療法について〜

こんにちは。李です。
今週は桜が満開でキレイでしたね〜
皆様はお花見にいかれましたか?私は近所の桜を散歩やジョギング中に満喫しました。
引っ越しをしてはじめての春でしたので、桜スポットを発見するのも楽しかったです。
なかでも一番綺麗だったのは茅場町のさくら通りです。桜の天井状態が続いていて桜スポットとしておススメです。とくに夜が綺麗です
桜通りの写真です。
写真_convert_20130329130155
お近くの方はぜひこの通りをあるいてみてくださいね

さて、今日は生活歯髄療法Vital Pulp Therapyのパート3として、実際の治療法について簡単にお話していこうと思います。

VPTは大きくわけて2種類の治療法があります。
①間接覆髄法(Indirect pulp capping/以下IPCとします)と②直接覆髄法(Direct pulp capping/以下DPCとします)です。
①のIPCは神経と虫歯を削った穴の底に一層健全な歯がある状態です。つまりIPCでは神経は露出していない状態で覆髄(capping/修復象牙質の形成を促すお薬をおくこと)をおこないます。
②のDPCでは、神経は露出します。露出した神経の上に覆髄(capping/修復象牙質の形成を促すお薬をおくこと)をおこないます。
またDPCでは神経の切断の有無または神経切断の位置によって、A:直接覆髄、 B:部分的断髄(partial pulpotomyまたはcvek pulpotomy)、C:断髄(Full pulpotomy)の3つにわかれます。

Part2のVPTの適応で、神経の炎症が可逆性か非可逆性かがポイントであるとお話したのを覚えていらっしゃいますか?
神経の露出面に覆髄をおこなう、直接覆髄や断髄法の使い分けかたは、この神経の炎症によります。
直接覆髄では神経の切断はおこないません。つまり、炎症が完全にない神経におこなうことが前提となっています。
たとえば、転んで歯が折れて神経が露出した場合ななどは、神経に炎症はないと考えます。
虫歯などの細菌が原因の場合には症状がなくても神経に炎症がある場合があります。
そうすると、必ず神経から出血が多くあります。出血が多い事は炎症の存在を意味します。
VPTの際には露出した神経を止血出来るかどうかが、かなり大きなポイントとなるのです。
適切な止血処置をほどこしても神経からの出血をとめられない場合は、その神経には炎症が存在すると考え、さらに深いところまで神経を切断していきます。
最終的には止血ができるところまで神経を切断するのですが、最後まで血がとまらない場合は神経を根こそぎ取る事になるので、結果的に抜髄処置になるということです。つまりこういった場合は不可逆性の歯髄炎だったってことになりますね。でもだいたいはそこまでの炎症となると、治療前の神経の検査や患者様の痛みの症状からVPT適応外と診断される事がほとんどです。

PART1でもお話しましたが、歯髄切断法で深いところまで炎症が及んでいて、最後の2、3mmの神経だけが保存可能だったとしても、根未完成の歯は神経を残す価値があります。その2、3mm残った神経のおかげで歯の根の成長が続くからです。ですので、この生活歯髄療法VPTは根未完成歯におこなわれることが多いのです。
では、大人の神経の保存にはどうなのか?断髄法で炎症のある歯髄を取り除いたとしても、成功率は無菌的環境下での抜髄治療より劣ります。
VPTを行った後に結局神経がダメになってしまった、なんていうこともあり得るので、だったら最初から成功率の高い抜髄処置をおこなおう、というスタンスのようですね。

さて、次回はVPTの覆髄処置で使われるお薬(修復象牙質形成促進する薬)で、古くから使われている水酸化カルシウムや新しい材料であるMTAセメントについてお話しようと思います。

このVPTでこんなにお話をひっぱれるとは!それだけ診断や治療に際して考えなければならないことが多い治療法だということです。

来週からはもう4月ですね!
4月はハワイでおこなわれるアメリカ歯内療法学会に参加してきます。
ブログで学会報告もいたしますので、お楽しみに〜

虫歯ってどこまでが虫歯なのでしょうか?黒くなってるのは全部虫歯?

こんにちはー!
先々週の日曜日の黄砂はすごかったですね
部屋にいたのですが、急に曇ったと思ったら黄砂のせいだったのですね。
窓をあけていたのですが、あとで床をふいたらひどく汚れていてびっくりしました!3回くらい拭き掃除をしてもまだ汚れているのです。恐るべし黄砂しばらくは外に洗濯物はほせませんね
この黄砂のせいで喉の調子がおかしいなと思っていたら、どうやらここのところの寒暖差で軽い風邪をひいてしまったようです。治療中鼻がズルズルいっていて、お聞き苦しくてすみませんでした
皆様も体調管理気をつけてくださいね。

さて、前回から歯の神経を残す治療、Vital Pulp Therapy (以下VPTと略します)についてお話していますが、
今日は、パート3に入る前の番外編として、この基本的な、でもとっても大切なところをお話していこうと思います。

私たち歯科医はどこまでが虫歯で、どこまでが健康な歯かをどうやって見極めていると思われますか?

色?硬さ?
虫歯とはそもそも歯の象牙質が細菌に感染した状態です。細菌が象牙質の中のコラーゲンを分解し変性させます。
色も変わるし硬さも柔らかくなりますが、かといって目で見て感染している象牙質を100%見極める事は不可能です。
なぜなら細菌は肉眼でみえません。象牙質は神経にむかってたくさんの管がのびています(これを象牙細管といいます)。細菌はこの象牙細管ないにも入り込みます。
虫歯を削る時、一番たよりにするのは硬さ、そして虫歯(正確には感染象牙質のみ)をそめだす虫歯の染め出し液(う蝕検知液)です。色はそれほど当てにしていません。
LEE’S DENTAL CLINICでは、当日の治療内容をステップごとに写真を撮り、患者様にご説明しています。
上記2つの方法で虫歯を取り終わった後、患者様に写真をお見せすると、
この茶色い部分は虫歯ではないんですか??と良くきかれます。
茶色くても、検知液にそまらず、硬い場合は絶対に削りません。これはう蝕影響象牙質といって、虫歯の影響はうけていても細菌の感染は少なく削らなくても大丈夫なのです。健全な象牙質と考えるので、これを取るとオーバートリートメントとなり、神経にとって不必要なダメージを与えてしまうことになるのです。
虫歯の染め出し液も、染まりすぎるものをつかわず、感染象牙質だけをそめて、う蝕影響象牙質は染め出さないものを使っています。
このあたりのことはこちらのHPで詳しい情報がのっておりますので、ご興味ある方はどうぞ、ご覧になってくださいね

http://www.nishika.co.jp/s-kc/kc_q&a.html

●歯の神経を残す治療〜生活歯髄療法 Vital pulp thearapy② その適応は?〜

こんにちは。李です。
日差しがだいぶ春めいてきましたね
やっぱり3月は2月とは違いますね。
今週は暖かいようで嬉しいです。だんだん春がやってくる感じは、なんだかウキウキ、ソワソワ、ムズムズするのは私だけでしょうか?理由なく気分が高揚するってもんです

さて、今日は前回の続きとしてVPTの適応についてお話していこうと思います。
前回のブログを読むと、なんでもかんでもVPTやればいいじゃないか!と思ってしまうかもしれませんが、
VPTをおこなって成功しやすい歯(正確には神経の炎症の進行度、レベル)とVPT をおこなっても絶対失敗する歯、
両者の中間のグレーゾーンがあると私は思っています。
ですので、どんな歯におこなっても成功するわけではないんです。

VPTを成功させるための重要ポイント
①術前の神経の炎症レベル
②感染源の確実な除去
③細菌の侵入経路をシャットアウトするための確実な封鎖

です。ここでの①術前の神経の炎症レベルで、VPT適応可能かどうかを見極めます。

VPTは神経が正常であるほど成功率が高くなります。
正常とはどういう状態か?
たとえば術前に痛みなどの症状がなく、虫歯もないきれいな天然歯で、転んで歯がかけて神経が露出した場合などです。Cveckら(1978)はこの、転んで歯が折れた(外傷による露髄を伴う歯冠破折)歯に対してVPTを行い96%の成功率を報告しています。
もうひとつの適応症は、専門用語でいうと可逆性の歯髄炎です。
どういう状態かというと、
虫歯のある歯、といっても虫歯の深さによって、神経の炎症のレベルは様々です。
可逆性の歯髄炎とは、神経の炎症をおこすきっかけとなっている感染源(虫歯)をとりのぞき、侵入経路をシャットアウトしてあげるともとの正常な神経に戻る、初期の炎症です

炎症がすすむと不可逆性歯髄炎という状態になり、感染源を取り除いても神経は回復できないのです。
そして死んでしまいます(これを歯髄壊死といいます)

不可逆性歯髄炎と歯髄壊死の場合はVPTは適応できません。
VPTをおこなっていくにあたっては、この可逆性歯髄炎、不可逆性歯髄炎の見極めが非常に重要です。

見極めるための検査としては
歯の神経の知覚検査と、痛みの既往(それまでの歯の痛みの症状の経過)があります。
知覚の検査とは、冷たい刺激、暖かい刺激を歯にあてて反応をみていくのです。
しかしながら、こういった検査は神経の炎症状態が100%検査結果に反映されるわけではないのです。
神経の炎症の状態を正確に把握するためには、病理切片にして細胞をみるか、血流をみる機械などもありますが
臨床応用される段階にはきていません。
可逆性、非可逆性の見極めがとても難しいのはこのためです。
ですので、冒頭でお話しした、成功しやすい歯と成功しにくい歯の中間のグレーゾーンとはこの見極めの難しさから可逆性歯髄炎のことを言っているのです。

大きな虫歯の治療で、歯の神経に炎症がある場合、抜髄治療とVPT、どちらを選びますか?

無菌的な環境下での適切な抜髄治療の成功率は約90%と報告されています。
歯の神経の炎症のレベルを見極めるのが難しいVPTは、成功率は論文によって様々ですが90%より劣ります
VPTは治療後にも長期的な経過観察が必要ですが、患者さんが途中で通院できなくなってしまう場合もあります。
そういったことを考慮すると、前回のパート1でお話しした、根未完成歯では積極的にVPTがおこなわれますが、
大人の歯(根完成歯)では、より予後が確実な根管治療を選択する方が長い目でみて患者様にとっての利益が多いと考えれている傾向です。

もちろん、こういった成功率やリスクをご説明した上でそれでもトライしたい!という方もいらっしゃると思うので、最終的には患者様の意思を尊重するのがベストだと思います。
治療法の選択する時に、現在可能な治療方法やそれぞれの成功率、メリットデメリット、治療に伴うリスク、などを客観的に科学的根拠をもとに患者様にわかりやすくお話して、治療法の選択のための情報をなるべくお伝えするのが私の仕事の半分以上のウェイトを占めると思っています。

ちょっと話がそれましたが、
一番良いのは、なるべく虫歯が小さく神経の炎症が少ないうちに治療介入することです。そうすれば確実に神経は保存できます。
痛みがでてからでは、遅い事が多いのです

...1020...293031...40...

ご予約

診療時間: 10:00~13:00 / 14:30~18:00
9:00~15:00(水曜日)

※時間外診療ご希望の場合料金別途にて承っております。
※休診日はカレンダーをご確認ください。

根管治療、自由診療専門歯科医院
リーズデンタルクリニック

東京都中央区日本橋3-8-10 島崎ビル2階
03-6262-1045
info@leesdentalclinic.com

トップ