LEE'S ブログ
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根管治療に関する記事を中心に、専門的ながら大切なことを治療例をまじえて、一般の方にもわかりやすく解説しています。ありきたりな内容ではなく、欧米の論文を精読した内容をベースに信頼性のある有用な情報を発信するよう努めています。(*記事の元になっている引用文献を記載しています)疑問に思ったことは徹底的にリサーチします。学会参加報告記や、お知らせ、プライベートのくだらないお話もごくたまに、綴っております。
●神経を抜いたら歯が弱くなる、脆くなると聞いた事はありませんか?
こんにちわ。李です。
もうすぐハロウィンですね。
診療室内にもこんなお人形をかざり↓季節感を演出しております
ブログでも何度かお話していますが、現在私はPENN ENDO STUDY CLUB IN JAPAN という米国ペンシルバニア大学の歯内療法科とのコラボレーションプログラム(1年コース)を受講しており、膨大な論文と格闘しています。
11月中旬に自分の受け持ったテーマでの1時間のプレゼンを行なうために現在準備に追われています。
私の受け持っているテーマは『根管治療歯の歯冠修復』です。
どういうことかと言いますと、根管治療をした歯(神経を失った歯)を長持ちさせるために、その後の治療はどういった方法、材料がいいのか、ということを考えるのです。
よく神経を抜いたら歯が弱くなる、とか 歯が脆くなるとか、聞いた事はありませんか?
日本ではほとんどがそのように考えられていますが、答えはノーなのです
実際には根管治療を行なうに至った歯は、大きな虫歯があるということなので、虫歯のせいで健康な歯が少なくなっている、それが歯が弱くなる原因です。
なので、根管治療をおこなった神経が死んでしまった歯でも、歯の部分がたくさん残っていれば弱くないのです!
1970年代から2011年までの論文を読みながらそのあたりのことから、追求していきます。
こういう場合は、こういう治療法、材料が良いなど、長い期間でいろいろな変遷があり、とても勉強になります。
かつ、すぐに実際の診療にも取り入れる事ができます。
そのような感じで、当院での治療法も日々アップグレードし続けます
今夜も頑張ってプレゼン作りにはげみます。
患者様のT様より、ハロウィンのお菓子をいただきました。
可愛くて、私も後藤も子供のようにおおはしゃぎです
ありがとうございました。