●ファイバーコア、レジンコアとはどういう治療?PART2〜その使い分け〜

2012.07.27 | 根管治療後の治療 |

皆様こんにちは。
本当に暑いですね。外にでないで一日家にこもっていたいです。

昨日は夕方から、谷中というところに行ってきました。
お友達の先生が美味しい和食屋さんを紹介してくれたのです。
谷中というところは、今散歩ブームで注目されているようです。
古いお家や、お寺などがありなかなか雰囲気の良いところでした!
涼しくなったら、また散歩とご飯を食べに行ってみようと思います。

谷中散歩のサイトです
http://www.osanpo-tokyo.com/yanaka/index.html

さて、前回はファイバーコアとはどんな治療か、ということについて書いて行きました。
ファイバーポストの芯の部分とレジンコアで、失った歯の部分を補う治療ということをお話しました。

今日は、レジンコアとファイバーコアは、どのように使いわけているのか?
どんな歯にもファイバーポストをいれた方が、歯の補強になるのか?

という点についてお話しようと思います。

今日は結論からいきます

●ファイバーポストは、どんな歯に使っても歯を補強しません!!むしろ、必要のない歯に使うと歯を弱めてしまします。
●ファイバーコアとレジンコアの使い分け(適応)は、ズバリ、残っている歯質の量によります。
治療している歯の状態によって、ファイバーコアが適しているのか、レジンコアが適しているのか、それぞれ違うのです。

コア、築造という治療の目的は治療後の根管の再感染を防ぐことと、その後のクラウン治療のために歯の形を整えることです。
根管の入り口を密封するこだけとが目的なら、特にポストは必要ありません。
どういうときにポストが必要かとうと、歯冠部(歯ぐきから上の部分)の歯質が少なくて、歯根にポストをさしこまないと上のコア部を維持するのが難しい場合です。
歯冠の歯質が少ないとその分コアとの接着面積が少なるので、コアの維持がイマイチになります。
そのため破折したりはがれたりしやすくなってしまいます。
なのでそういう場合は、歯根の象牙質にも接着させて維持をもとめないといけないのです。
ポストを歯根にさしこむためには、さしこむための穴(ポストスペース)をつくらないといけません。
そのためには歯根の象牙質を削ることになってしまうんですね。
この歯根象牙質を削ることによって、歯を弱めてしまうのです。
ポストを維持するために必要な処置なので、しょうがないことですし、
もともとポストが入っていた歯(とくに保険治療で行われているメタルのポスト)はすでに
歯根象牙質が削られているので、そういった歯にファイバーポストを使用することは、むしろ歯を補強してくれます。

でも、もともとポストが必要ない、歯冠部も、歯根部も健全な象牙質がたっぷり残っている歯に、あえてポストをたてると、不必要に削ることになり、歯を弱めてしまうのですここが要注意ポイントです

簡単にいうと、
レジンコアでOKな歯は、歯冠の歯がいっぱい残っている。
ファイバーポストが必要な歯は、歯冠の歯がだいぶ少なくなっている。→ポストをいれないとコアを維持できない。
ということです。

イメージがわきにくいと思うので写真を見て行きましょう。

レジンコア(赤丸でかこった部分)
0000000122__IntraOral_20110827103638.jpg

歯冠の歯が多く、歯根にポストは差し込んでいません。歯とレジンコアの接着面積がたっぷりあるのがわかりますか?
こういう歯に、ファイバーポストをいれようとするのは、デメリット以外何もありません

ファイバーポスト&コア(赤丸でかこった部分)
0000000157__IntraOral_20120703100939

歯冠の歯がほとんどなく、歯根にポストを差し込んでいます。歯冠だけではレジンコアとの接着面積がほとんど得られないので、歯根に維持をもとめているのです。

ポストが必要な歯は前歯が多いです。大臼歯はほとんどレジンアでOKなことが多いです。

前回と同じですが参考文献です。

参考文献:
①Robbins JW.Restoration of the endodontically treated tooth. Dent Clin N Am 2002
②Schwartz RS, Robbins JW. Post placement and restoration of endodontically treated teeth: a literature review. J Endod 2004
③Cheung W. A review of the management of endodontically treated teeth Post, core and the final restoration. JADA2005.